東京都心から、温泉とお料理で心と体の疲れを癒せる温泉旅館まであっという間に移動できたら......。そんな夢を叶えてくれるのが、世田谷代田駅のすぐ近くにひっそりと佇む温泉宿「由縁別邸 代田」です。のれんをくぐると、箱根から運んだ本物の温泉と料理長こだわりのお料理を日帰りで堪能できる、ちょっと信じられない空間が広がっています。

シモキタの隣・駅徒歩40秒に本物の温泉旅館があった

「由縁別邸 代田」があるのは、2013年に地下化された小田急線の線路跡です。若者で賑わう下北沢駅のお隣、世田谷代田駅の東口改札を出るとそこは駅前とは思えない緑豊かな遊歩道。「へぇ」と軽く驚きながら歩き始めると、まさにあっという間に雰囲気満点の旅館の玄関に着いてしまいました。もう一度改札まで戻ってストップウォッチで時間を測ってみると、少し早足で40秒ちょうどという驚異的な近さです。

黒い板壁と大きなのれんが出迎えてくれる玄関は雰囲気満点。一歩旅館内に足を踏み入れると和モダンな内装と控えめな照明が別世界を演出してくれています。通常の日帰り入浴プランでは先にお風呂を楽しみますが、この日はまず館内のお食事処「割烹　月かげ」へと案内していただきました。

店内は大人のムードが漂う二つの半個室に加え、テーブル席も衝立やすだれで仕切られ、プライベートな空間が保たれています。店名の「月かげ」は、晩年をここ代田で過ごした斎藤茂吉の最後の歌集「つきかげ」が由来です。

お茶とサラダと胡麻とにんじんで先制パンチ

「いらっしゃいませ」と出迎えてくれたのは、料理長の太田健太郎さん。パークハイアット東京の名店「梢」の副料理長、世界の注目を集めた無印良品のMUJI HOTEL GINZA内「WA」の料理長を経て、2020年の開業時からお料理を取り仕切っています。

すき焼きがメインのコースは、真っ白な磁器で供される色鮮やかな玉露でスタートします。お茶にこだわったのは、かつて茶畑が広がっていたというこの土地の歴史を感じてもらうため。茶師十段でもある下北沢「しもきた茶苑大山」のご主人に選んでいただいたお茶を提供しているそうです。

大分県から取り寄せている有機野菜のサラダは、サクッとかみきると清々しさが口中に広がり、まるで朝露をそのままぎゅっと詰め込んだよう。「現地で食べさせていただいた時あまりのおいしさに鳥肌が立ち、可能な限り送っていただいているんです」という太田料理長の説明に納得です。

お料理は前菜盛り合わせ、お造りと進んでいきます。どれも絶品なのですが、特に印象的だったのは「胡麻豆腐」と「人参のムース」でした。「胡麻豆腐」は、お客様の要望が多いためほぼ常にコースに加えられているという太田料理長のスペシャリテの一つで、もちもちした胡麻豆腐とごま醤油、すりごまというトリプルパンチでノックアウト寸前。お出汁で甘辛く煮たにんじんをなめらかにすりつぶし生クリームを加えた「人参のムース」は、ほんのりと洋のニュアンスも感じられる絶妙な味わいです。

幻の和牛「東京ビーフ」のすき焼き　幸せってこのことだ

いよいよ主役の登場です。ぐつぐつと煮たつお鍋のど真ん中に鎮座するのは、伊豆諸島に浮かぶ孤島・青ヶ島で育てられた「東京ビーフ」。年間数十頭しか出荷されず「幻の和牛」とも呼ばれる希少なお肉です。

「初めて食べます」と目を輝かせる筆者に、太田さんは「きめ細かなサシが入っていながらも脂っこすぎないのが特徴です。せっかく東京で旅館を開くのだから、東京の珍しい食材を楽しんでいただくことにこだわりました」と少し得意げです。

ほんのりピンク色の状態で、鮮やかなオレンジ色の溶き卵へダイブ。堪らずかぶりつくと、やわらかな赤身の旨みとほどよい脂身の旨みが口の中に広がって思わず笑顔になりました。幸せって、きっとこのことです。

鍋の中に控える野菜たちも、最高のチームを結成しています。中でもささがき牛蒡は周囲のメンバーたちの旨みを一身にまとい、スーパースター級の輝きに。おいしくておいしくておいしくて、半ば夢うつつの状態で食べ終わってしまいました。

箱根から運んできた本物の温泉露天風呂を満喫

いよいよお風呂へ。こちら「由縁別邸 代田」は、小田急線の線路跡にあることからもわかるように箱根から運んできた温泉を提供しているので、23区にありながら本物の温泉を楽しめるのです。

この日は取材時間が限られ実際に入浴することはできなかったのですが、石張りの大浴場は直線基調のすっきりとしたデザイン。広い窓からは外の白壁に反射した自然光が差し込み、浴槽の脇に立つだけでつい肩の力が抜けて「ほーっ」とため息が漏れてしまいます。

箱根の温泉が使われているのは、ドアの向こうにあるヒバ造りの露天風呂。浴槽の向こうにある中庭に向けて天井に傾斜がついているため遠近感が強調され、東京都内とは思えない開放感を感じられます。肩までお湯に浸かった自分を想像して、「はぁ、極楽だわ」と呟きました。風呂上がりのスペースには、自由に楽しめるアイスキャンデーも用意されていました。もはや「欠けたることもなしと思へば」という心境です。

日帰り入浴プラン、温泉と夕食のセットで１人19,500円です。事前のネット予約が必須ですが、館内の混雑を避け宿泊客を優先するため予約枠が限られ、なかなかの狭き門となっています。温泉と前菜数品が楽しめるお手軽なプランは１人3,350円〜で、こちらは比較的予約が取りやすいそうです。

Words: 言語化工房
Photos: 株式会社 KPS

2024/1/16

＜ストーリーに関するご留意事項＞

ストーリーは、BANK The Savings の目標設定を具体的にイメージするための情報提供を目的として委託先が作成した記事に、あおぞら銀行がVisaデビットの利用促進のためのサービス紹介などを追加したものであり、掲載の商品・サービスの誘引が目的ではありません。また、掲載内容は、作成時点における委託先における意見・見解が含まれるもので、個社・個別の商品・サービスを推奨・保証するものではありません。ストーリー内記載のコストは参考値であり、その他諸費用がかかる場合があります。特段の記載のない限り、ストーリー内記載のコストは税込価格とし、税率は10％（軽減税率適用商品は8％）とします。ただし、イートイン・テイクアウトで税率が変わる商品もありますので、詳しくは直接商品・サービスの取扱業者にお問い合わせください。各種割引、キャッシュバックなどは含まれていません。

情報の正確性、完全性、信頼性、適切性等に加え、配信時点で当該商品・サービスが存在すること、お客さまの購入・利用の可能性、価格および掲載企業（人）の内容に関し、あおぞら銀行は一切保証するものでありません。併せてご紹介するVisaデビットに係る優待サービスやキャッシュバックについては、予告なく変更または終了する場合があります。詳細については必ずリンク先のあおぞら銀行HPをご確認ください。また、投資勧誘や特定銘柄の推奨を目的とするものではありません。掲載情報に基づき行ったお客さまの行為および結果等について、あおぞら銀行は一切の責任を負いません。

掲載画像はイメージであり、実物の商品やサービスなどと異なる場合があります。

掲載の商品・サービスに関するお問い合わせは、あおぞら銀行窓口・コールセンターではお受けできません。直接商品・サービスの取扱業者にお問い合わせください。

BANK The SavingsはBANKアプリのみで提供されるサービスです。

BANK The SavingsおよびBANKアプリ、および併せてご紹介するVisaデビットに係る優待サービスやキャッシュバックについては、あおぞらホームコール(0120-250-399)にお問い合わせください。